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2021年10月17日ありますとんビルの岡さんと、無駄作りのふじまりさんの本を読み直してノートに大事な要素を書いたら、すごい大事なことが見つかった!
【プロトタイプを作ってる人は、プロダクトの初期段階でサービスを感動以上の水準に持っていけるようにするためにチューニングしている人へ】
とにかく、「量」をこなしてね!
振り返りも毎回するというよりは、ある程度の「量のまとまり」ごとにした方がいいよ。
セッション系だと10回ごとぐらいで振り返るとかね。
なぜなら、初期は品質も方向性も定まってないから、毎回「今回はうまくいった」「今回は全然空回ってるなー」ってやってると、初期はうまくいかない後者の方がすごく多いんだから疲れて、自信をなくちゃうので。
理想からの自己評価ではなく、
「まとまった回数やった上で、前よりも良くなったことは?」みたいに、
過去の自分から見たちょっとした「成長」に焦点を合わせる。
初期ほど
- 量(行動)にフォーカスする
- 出来には一喜一憂しない(うまくいかないのは当たり前だから、一歩一歩経験量を積んでいってる自分をほめる)
- ポジティブなフィードバックを中心にもらう、目を向ける
が大事ね。
藤原麻里菜さんの本でも一緒のこと書いてるしね。
むっちゃんでも応援団を始めた初期は、いくら稼ぐみたいなことは置いといてひたすら応援する機会を増やし、それが今につながってる。
その経験があるから、「ゼロを1にする」ってことでの2周目になるマインドフルネスのときもまずは無料で200回ワークショップをやるっていう行動にすっと入る。
それで、感動を生む感覚が身につき、自信がついてきたら、値段をつけてやる。
今度は3周目になる「ヒーローズベースキャンプ」ってのをやるってなっても、また同じで最初は量をやって感覚をつかめるまでやる。
そうやって自信をつけてから、リリースするってのをやると、初期無料か安い値段でやってるときは、じれったい。
本来お金を稼ぐこともできるけど、それを我慢して量をこなすわけだからね。
でも、それをやることで「ある程度自信を持ってからリリースするから途中でやっぱり自分には向いてない」とか、プレッシャーに負けて途中でやめちゃったりしにくくなる。
動機と一緒で自信を育むってことね。
もう1つは、満足未満が生まれにくいからマイナス評判が生まれづらいってことね。
とにかく初期は、「一喜一憂をしない自分」を作れることに注力する。これができると行動量があがり、行動量があがると得たい現実をつくるまでの時間が早くなる。
ってことで、我慢してでもマネタイズを焦らず、1回1回一喜一憂せずに量をこなしていく方が、「急がば回れ」で結果、すごく近道になるってことね。
ーーわたしには、一喜一憂してる間もないほど量をこなすというのが必要かな。
てかみんなそれな。暇だと人は悩むからな。プロトタイプの段階に入った人は、休むとか探索よりも量をこなして、「体」に考えさせることが大事。頭は休ませてね。
もう一つこれについてね。
↓
ありますとんビルの岡さんと、無駄作りのふじまりさんの本を読み直してノートに大事な要素を書いたら、すごい大事なことが見つかった!
・なぜ彼らは、評価や結果がついてこなくても5年、10年続けられるものを見つけられたのか?
・そのときのポイントはなんだったのか?
・天プロにおいて探索期の人が、行動範囲を広げる探索以外に何かできることはあるか?
の答えを探したんだけど、詳細な解説はまた今度やるとして、ラフなことだけシェアしておくと。
まず探索期はいろいろとやってみること。
ふじまりちゃんだと、いろいろやった上で興味を持ったのが「お笑い」ってことね。ただ、この段階では、お笑いをやりたい!って感じじゃなく、一番興味を持てるのがお笑いってことね。
相変わらず「好きなこと」はわからないって言ってるので。
ちなみにお笑いに”なぜ”興味を持ってるかっていうと、「捻くれていたり、ネガティブだったり、怠け者だったり、そんな自分をダメな部分を笑いに変えたかった」からね。
これがより「上位の目的=一番強い動機づけ=執着」ね。それを実現するための手段が、そのとき知ってる選択肢だとお笑い(芸人になること)だったってこと。
ちなみに自分だと
・人の人生(幸せ)に大きくプラスの影響を与えられることがしたい
・自分が最高だと思えるこだわりを詰め切ったプロダクトを作りたい
ってのがより上位の執着で
それを実現するための手段が「天プロ」と「作家業」ってことね。
上位はほとんど変わらないけど、下位の実現手段は、より良いものが見つかったらそっちにピボット(移行)するし、今の選択肢が良くないって思ったら他に良い方法はないかって探索活動に出ると。
なので、メインのアイデンティティを、起業家より作家に変えたのは、そっちの方がより上位の2つの目的を実現できそうって思ったからね。
というかその前に、起業家だと最高のプロダクト(突き抜けた事業)を作れないって悟ったから、別の方法を探した結果、作家がいいってなったと。
だから、ぼくが天プロの中でやってるのは
・対話や交流を通して
・現状の観察(思考と言動、時間とお金の使い先)
・過去やってきたことや意思決定のヒアリング
・お金を稼ぐ必要がなくなったときにやりたいこと
を統合したときに、「これだ!=上位の目的=一番強い動機づけ=執着」を見つけて言語化してるってのがファーストステップね。
これについてはこのじゅんPの記事も参照。

で、ぼんやりしたやりたいこととしての「お笑い」みたいな形だとまだ微妙で、執着の上に「ポジショニング」が乗っからないといけない。上位の目的(=執着)を満たせることでかつ、自分にしかできない実感があることや、自分が好きだと思えたり得意になれそうと思える形が見つからないと、もがくわけね。「お笑い」という形はしっくりきてるけど、さらにその下位の手段である、「ネタを作って舞台に立つ」にはしっくりきてない感じで。
よってふじまりちゃんのを整理すると
1)目的(執着)=私の人生のありとあらゆることをプラスにする
↓
2)実現手段=お笑い
↓
3)具体的な方法=ネタを作って舞台に立つ
で、NSC卒業してもがいてた時期は、
1)はなんとなくあるけど言語化できてないからほぼ無自覚。
2)はしっくりきてる。ここには憧れと執着がある。
3)は苦手なことが多すぎてしっくりきてない。けどこれしか方法を知らないから頑張って努力してると。
じゃあ、これがどうなったかっていうと、youtubeの企画を出しなさいって言われて、
・youtubeっていう媒体
・媒体の特性上週5アップできることっていう頻度の制約条件
・いついつまで考えてっていう期限
っていう3つの”ゆるやかな制約と制限”がある中で、「無駄づくり」っていう新しいコンセプトが生まれる。
この段階ではyoutubeっていうメディアで埋もれない企画は?って視点も入ってるので、やりたいっていう動機だけじゃなく、他とかぶらないっていうポジショニングもいちおう満たされていると。
このコンセプトが出た段階では、まだその後もずっと続けられるかどうかの試練を終えてないので、実験のテーマ決め(実験期のスタート)の段階ね。
で、これが続いていくかどうかは何よって決まるかっていうと、
・一番は最上位の目的(執着)を満たす手段として機能するか?
・それ以外で本人の好き嫌い、得意苦手などの特性の中で、よりMUSTに近い優先順位が高いものを満たせるか?
によって決まる。
ってことは、人は無自覚に持っている「好きなこと」「本当にやりたいこと」の詳細になる要件を満たすまで探索やピボット行為を繰り返すってことになる。
彼女はなぜこれが続いてるかっていうと、
1つは手を動かしたことで、自分の好き嫌い、得意苦手、自分の感性や表現したいことがわかってきたから。つまり、今までは無自覚だったり曖昧だった「満たしたい要件」が、自覚できるようになってきたこと。
もうひとつは、この左のページに書いてるように、はじめはなんとなく無駄づくりだとおもしろそうって思ってはじめたけど、やっていくうちに、「鬱屈とした感情をエンタメに昇華できる手段」として、この無駄づくりはぴったりじゃないか!って気づいたからね。
これがめちゃくちゃ大きい。
執着と、手段が関連付けられると、ものすごいパワーがでる。ずっと続けられるようになる。
それでやっていくと、こういう風に、端的に言語化できるようになる。
じゃあ、探索期の人ができることは何か?っていうと、【定期的にゆるかな制約や制限という”圧”をかけて、自分がやりたいことをひねり出す】ってことをやること。
これがないといつまでたっても好きなことややりたいことはぼんやりしたままで、これだってなりにくい。
なので、行動範囲を広げて世界を拡張させることと、ぎゅっと期限を設けて集中してやりたいことのアイデアを出すという収縮させるをやること。
これ超大事だから、理解してね!!!!!!
自分が今回初めて気づいたこと。
自分も論文って制約の仕組みがないと、アイデア出てこないからね。
ほいで、蟻鱒鳶ルの岡さんも同じ。ずっと本当にやりたいことが見つかってなかった。
で、彼の場合、30代前半まで十分すぎる探索期をやってて、でも今いち突き抜けられなくてすごく落ち込んで自信をなくしてた。
そのときに奥さんが「自分たちが住む家を建てて」と言ってきた。
そこから三田の土地を買った1ヶ月後、尊敬する石山さんという人のワークショップで「本気でつくりたいと考えている絵を描いてみろ」とお題がでる。
そこでできたのが、蟻鱒鳶ルの一番最初のアイデアね。
じゃあなぜ思いついたのかっていうと
・自宅を建てるという制約
・決まってる三田の土地という制約
・ワークショップの中で絵を提出する期限
(・あとで出てくるこのワークショップで石山さんが呼んだ建築史家の人が紹介したジョンラスキンの言葉↓)
これらの制約、圧があったから、あのコンセプトを”ひねり出せた”ってこと。
ただ、この段階では、深い動機とつながってる”本物のアイデア”かどうかはわかってないと。
ただ、本物か偽物かは、時の試練によってわかる。
本物のアイデアだと、こわくなることが多いけど、それができることを考えただけで泣けるぐらい感動したり興奮する。
時が立つほど想いが熱く強くなる。
偽物のアイデアだと日が経つと忘れてたり、飽きてくる。
ほいでここも、さっきのふじまりちゃんと同じなんだけど、
目的=執着と、自分がやろうとしている(やってる)手段が結び付くと、動機の強さが異次元ってぐらい変わってくる。
このアーティストが原点を捕まえろって言ってるのは、原体験に強い執着が関連してることが多いからであり、人や社会から見た”外側からの意義”の前に、パーソナルな”自分だけの内側から湧いてくる意味”を意識化した方がいいから。
それによって、偶然性の中でひらめいたアイデアに、「必然性」がつけ加わる。
ってことで、
・探索期のメンバーも定期的に圧(制限)をかけて「具体的にやりたいこと」のアイデアを出すようにする
・プロダクトがある人は、アイデアはあってこれから作る人は、それが手段だとしたら目的にあたる「自分が本当にやりたいこと、どうしても大切にしたいこと」は何なのかを探る。
ただ、これらは手を動かすことでより言語化できるようになってくるので、考えすぎて行動が止まらないようにする。
ってのが伝えたかった結論ね。
そういう意味でも、卒論ってのはすごく良い手段 なんよね。
ここね!
・もっともらしい理屈じゃなく、自分の身体で感じられる「感覚」
・表現したいもの(つくいものやサービス)と自分の「人生」がすべてつながっている感覚
これができると、評価や結果がついてこなくても5〜10年続けられると思う。
続く前に続けられる「感覚」が手に入るから、これだと続くってわかると思う。
ふじまりちゃんでいうと言語化された状態がこれね↓
そしてふじまりちゃんも岡さんも、
自分の中の最深層の意味とつながって自家発電ができるようになって、やってるだけで楽しいが安定すると、今度はそれがもたらす影響について考えたり、言語化したりするようになる。意義ね。
なので
意味→意義
の順番が大事ね。特にアート型ビジネスでは。
一旦今日のアウトプットはここで、ひと段落で!
参考:「意味」と「意義」は、どちらも言葉の内容・価値を表します。
しかし、「意味」が言葉・行為そのものが示す内容、または物事の一般的な価値を表すのに対して、「意義」は言葉・行為に対して、より個人的・思想的な内容、価値を表す言葉です。
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